会長からのメッセージ -2017

会長からのメッセージ

会長からのメッセージ

辛島

 1992年12月に26社で発足した「ハノイ日本商工会」は「ハノイ日本ビジネスクラブ」を経て、1998年9月にベトナム政府より「ベトナム日本商工会」として正式に認可を受け、2017年4月現在、会員数は658社まで拡大していおります。また、ベトナム全土では、ホーチミン日本商工会、ダナン日本商工会を含め、総勢1,661社で構成されるまでに成長しています。

本会は、会員相互の交流と親睦、及び日本・ベトナム両国の親善、文化交流をはかり、かつ両国間の通商、及び経済協力の促進に寄与することを目的としております。本会はその名のとおり商工会の役割を果たすとともに、他の国では日本人会が果たす役割を併せ持っているのが特徴です。会員企業のビジネス環境の整備・改善に関する、政府や地方自治体への要望・提案については、ハノイ・ホーチミン・ダナンが協力して力強く実施するとともに、各商工会はそれぞれの地域に根差したきめ細かな対応で会員相互の交流と親睦を図っています。

ベトナム日本商工会は、歴代の会長・幹部・会員の皆様の情熱、御苦労の成果の上に成り立っており、2017年度につきましても、基本的にはこれまでの活動方針を踏襲してまいります。しかしながら、今年3月初めの天皇・皇后両陛下のベトナムご訪問に象徴されるように、日越関係は新たな次元へと進化しており、当商工会の活動も新たなEditionへ幕開けをすべきものと意を強くし、前進してまいります。

まず、商工会の事業支援機能ですが、ベトナム市場のビジネス環境の整備・改善に関する、政府や地方自治体への要望・提案を引き続き積極的に行っていきたいと思います。2003年にはじまった日越共同イニシアチブも来年には15年の節目を迎えます。日越の戦略パートナーシップを高度な形で具現化する、即ち、日本ならではの「信頼」というブランドと、ベトナムが持つ大きな潜在力が相互に融合して、WIN-WINの関係が築けるよう、日本政府のご支援も仰ぎつつ、新たなEditionを展開していきたいと考えます。本年は、年に一度ベトナムの各国商工会が連携する場であるVBF(Vietnam Business Forum)の議長国を日本が務めることになり、当商工会がその会議を取り仕切ります。VBFにおいて日本がリーダーシップを発揮することで、ベトナムにおける日本の存在感を高め、日本企業の価値を一層高めることにつなげたいと考えています。

次に、生活環境改支援機能ですが、ベトナムの経済発展と共に、ベトナムの生活基盤の質が徐々に改善される中、商工会の「在り方」や「果たすべき役割」も変化しなければなりません。例えば、情報の発信は従来の紙媒体からネット媒体へ軸足を移すなど、当然ではありますが、過去の活動踏襲や慣例に流されているものは見直しを進めます。また、当会の会員の約6割は日本人の数が1-2人の企業で占められており、日本人社会における「つながり」を求めることを入会の動機として挙げている会員企業が少なくありません。どの様にすれば皆様をつなぐことが出来るのか、本年の生活環境支援活動においては「つながり」を念頭に種々取り組みを検討して参りたいと思います。

最後に、当商工会の活動を進化させていく為、事業支援や生活環境支援のあらゆる面で下支えとなる事務局機能の充実は検討すべきテーマであると考えます。事務局における人員や施設の整備は、商工会活動がサステイナブルに機能していく為に必須であると考えております。

以上を2017年度の活動方針として邁進いたしますので、会員の皆様、関係先の皆様には、ご理解・ご協力のほどをよろしくお願いいたします。
  

ベトナム日本商工会 2017年度会長

辛島 裕